こんにちはカリアゲです。
- 一般の人がAIやロボットをどう考えているのかを調査した結果が公開された
- 調査の中では「どのような状況でAI技術を歓迎するか」という問いも
- 男性回答者の48%は「性行為」と回答するなど、衝撃の結果が明らかになったという。
一般の人がAIやロボットに対してどのように考えているのかを調査した「Fear of AI and AI Trends for 2021」が公開されました。
調査の中では「どのような状況でAI技術を歓迎するか」という問いがあり、男性回答者の48%が「性行為」と回答するなど、衝撃の結果が明らかになっています。
参照記事
AIについての調査
カスタマーサービスやチャットボットを提供するTidioは、人々がAIについてどう思っているかを調査するため、1225人を対象にオンラインアンケートを実施。
回答者のうち男性は55%で女性は45%、平均年齢は39歳で標準偏差は13。このような回答者の属性から、Tidioは「調査結果は一般的なアメリカ人に当てはめることができると考えられます」と述べています。
まず調査されたのは「AIは人間に置き換わるかどうか?」という点について。AIに関する懸念の1つとして挙げられるのは「人間の仕事を奪う」ということですが、このような懸念を抱く人の多さは学歴によって異なることがわかりました。
調査によると、学位を持つ人の68.5%が「数年以内にAIが人間から仕事を奪う」と考えているとのこと。
学位を持たない回答者による同回答は55%だったので、学位を持つ人の方が「AIは人間の仕事を奪う」と考えていることが示されました。
また、AIに置き換わると考えられている仕事で代表的なものは、レジ打ち係・運転手・翻訳者など。そのほか、株式関連の仕事・カスタマーサービス・経理担当・清掃担当者・バーテンダー・ウェイターなどが挙げられています。
逆にAIに置き換わりづらい仕事として考えられているのは、アーティスト・ミュージシャン・セラピスト・警察・医師・弁護士・看護師・技師・機械工など。
またロボットやAIをどう認識しているのかには男女差もあります。全体として、ロボットやAIとやりとりすることに対して積極的な男性回答者は、女性回答者よりも20%多かったとのこと。
Cortana、Spot、Peperなど、さまざまなロボットやAIと交流することについて、「交流したい」と答えた人は基本的に男性が多めでした。ただロボット・AIの種類によって差があり、Pepperに対しては男女いずれも75%程度が「交流したい」と答えたのに対し、チャットボット「Kuki」の場合は男性73%に対して女性44%、女性型ロボット「ソフィア」の場合は男性50%に対して女性が29%と、差が大きく出ました。
また、見た目が人間に近づくと嫌悪感が高まる「不気味の谷現象」も確認されています。
ロボットを説明するための言葉についても調査されました。ポジティブなワードとしては「Cute(かわいい)」「Fun(楽しい)」「Elegant(優雅)」というものが多く、逆にネガティブな言葉としては「Scary(怖い)」「Creepy(気味が悪い)」「Weird(奇妙)」という言葉が多かった模様。
また、「どのようなシチュエーションであればAIを歓迎するか」という質問が行われたところ、最も歓迎される仕事の上位3つは「家の掃除」「食事の準備」「予算計画と納税」でした。
逆に適切ではないと判断された使用用途3つは「ロマンティックな関係を築く」「性行為」「就職面接の録画し職につけそうかどうかを判断させる」といったもの。
性行為についても回答に男女差があり、男性回答者のうち人間的なロボットと性行為することを歓迎したのは48%だったのに対し、女性は33%。またロボットとロマンティックな関係を築くことを肯定した人も男性回答者が43%だったのに対し女性は33%と、やや男性の方が肯定者が多いという結果になりました。
さまざまな懸念が持たれているロボットですが、逆に「懸念していない事柄」についてランキングにすると、「人間に報復する」「世界をのっとる」「戦争を宣言する」といったものが上位に。
ただし、この3つの事柄についても、半数程度の回答者は懸念しているようです。
さらに回答者の95%が「AIは大企業がビジネスを自動化するために利用される」と考えていますが、一方でAIによって人々の生活が便利になると考えている人の割合は70%にとどまりました。
また回答者のうち68%が、一部の富裕層によってのみAIがコントロールされることを懸念しているとも示されています。
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