こんにちはカリアゲです。
今年1月にオリコンが行った引っ越し会社の顧客満足度調査の総合ランキングで1位を獲得するなど、高い人気を誇る老舗「サカイ引越センター」
しかし、同社の若手社員が告発した“過酷な労働環境”に批判が集まっている。
ことの発端は、今年5月に神奈川県川崎市にある宮前支社の若手社員6名が結成した労働組合「全国サカイ引越センター労働組合」組合のHPでは、結成の経緯について、次のように綴っている。
「通常月でも80時間を超える残業、繁忙期は全国(相談メール、情報による)で100時間を超える労働実態などがあり、高熱を出していても勤務を強いられるなど、労働環境の改善をしなければ健康問題、過労運転による交通事故、物損などは防げないと考え、同僚とアルバイト、退職者で組合を結成しました」
機関紙連合通信社によると、6月17日には同組合員らは会見を開き、6,100人の正社員の平均年齢は33歳で平均勤続年数が7年弱であることや、25歳の正社員で基本給が6万円であるなど過酷な労働実態を告発。
同組合の大森陸さんは繁忙期の残業時間が月120~130時間であることを訴えた上で、「長時間労働で睡眠不足。慢性疲労の中、トラックを運転せざるを得ず交通事故も起きている」とも語っていたという。
そんななか、9月29日に大森さんへインタビューを行った「bizSPA!フレッシュ」の『基本給6万円!残業は過労死級、「サカイ引越センター」で労組を作った20代に聞く』と題された記事が公開。
そのなかで大森さんは、労働組合結成のきっかけについて、時給換算したところ神奈川県の最低賃金を下回っていたことや残業や深夜手当の計算が不明瞭だったことを明かし、「年に2回のボーナスも、金額は6万円ほど。さらに、お客さんの荷物を壊したり、車両事故を起こしたりすると、減額、あるいはもらえなくなります」と、厳しすぎる給与体系について語っていた。
労働組合結成後に会社から“嫌がらせ”を受けたことも
「組合員を差別するかのように、組合役員4人だけでの引越し作業を割り当てられたこともあったそうです。おかげで仕事量は激減。さらに宮前支社全員が入るライングループが新たに作られ、4人は“仲間外れ”にされてしまったそうです。それまで行なっていた業務に関する情報共有も円滑にできなくなってしまったそうです」(全国紙社会部記者)
大森さんもインタビューのなかでこう語っている。
「1か月ほど前からは改善されつつありますが、少し前まではすごく働きづらい環境でした。また、これまでは1日1~2件だった引っ越し件数が1件に減らされ、1か月の給料が5~10万円違っています。手取りで、6月分は15万円、7月分は19万円でした」
SNS上では“作業員の対応が良かった”など利用者から高い評価を受けるサカイ引越しセンター。それだけに現場の作業員とは裏腹な“ブラックすぎる”会社の実情に対して批判の声が相次いだ。
《素晴らしい行動力!古き悪しきブラック企業は今すぐに改善してくれ。さもなくば潰れてしまえ。違法労働させないと会社が成り立たないようなら、それは社長の手腕が無いってだけだからな。》
《べんきょうしまっせ、と言うのならまずは労働基準法を勉強してほしい…》
《令和の時代にこんな会社があるんか…しかもサカイ引越センターって!!!!!シンプルにエグいの!》
過去にも労災隠し事件やリサイクル品の不正取引事件、パワハラ暴行事件が報じられているサカイ引越センター。
ホームページによると経営理念として「社会的責任を果たし 社員の幸せを求める」を掲げ、「健全な経営に努める」とあるが、果たしてそれは守られているのだろうか。
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