【北井小由里】風俗の客との出来た子供を遺棄 その後の行動が異常

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こんにちはカリアゲです。

 

 

「北井小由里です」黒いスーツ姿で出廷した23歳の女は、裁判長から名前を尋ねられると、小さい声で名乗るも、「もう少し大きな声で話してください」と注意される。

 

その後、起訴状が読み上げられ、罪状認否で北井被告は「間違いないです」と、再び小さな声で、赤ちゃんの殺害と遺棄を認めた。

検察官が冒頭陳述で、事件の背景について説明を始める。

 

検察官:
2016年4月、兵庫県内の大学に入学すると、性風俗のアルバイトをするようになり、客との子どもを妊娠した。一度は産婦人科を受診したが、中絶可能な22週を過ぎていたため、医師から『周囲の人と相談する必要がある』と言われたものの、母親に『妊娠していない』とウソをついて、その後、産婦人科を受診することはなかった。

 

 

空港のトイレで出産

 

2019年11月3日午後、翌日の就職面接のため、神戸空港から羽田空港に向かっていた北井被告は、すでに機内で陣痛が始まっていた。

 

到着すると、空港内の多目的トイレに駆け込み、女の赤ちゃんを出産。その場で赤ちゃんの口にトイレットペーパーを詰めた。さらに動いている赤ちゃんの口に、2度に渡ってトイレットペーパーを詰め込み、その上で、首を絞めたという。出産から殺害までにかかったのは、わずか43分間だった。

 

検察官:
この世に生まれてきたにもかかわらず、名前もつけてもらえず、生まれたことさえ誰にも知られないまま、最も愛情を注いでくれるはずの母親に命を奪われた。

これから始まるはずだった赤ちゃんの人生は、わずか43分間で、母親によって奪われたのだ。この43分間について北井被告は「パニックで頭が真っ白だった」とだけ説明した。

 

 

殺害してからの行動が異常すぎる

 

しかし、北井被告は赤ちゃんを殺害直後、空港内のカフェに入ると、アップルパイとチョコレートのスムージーを注文。その様子を写真撮影までしていた。そして遺体を埋めるために、東京・港区の「イタリア公園」に向かったという。

“小さな”遺体を持ち運ぶ際、周囲から見えないように何かに入れたかと裁判官に問われると、北井被告は「コンビニの袋に入れて紙袋に入れた」と答えた。法廷では、実際に紙袋を抱える北井被告の姿を捉えた防犯カメラの画像が映し出された。

 

 

整形とオタク活動

 

被告人質問で北井被告は、性風俗のアルバイトで「多い時で月30万円ほどの収入を得ていた」と述べた。

 

さらに、その金を「アイドルグループのオタク活動に使っていた」ことを明らかにした。また、事件前に鼻の整形手術に54万3100円使っていると検察官に問われると、「鼻を小さくする手術」と説明。

法廷では、事件後にも、二重まぶたの整形手術に14万8500円を使っていると氏名入りの「領収書」を示されされたが、「受けていない」と事件後の整形手術については頑なに否定した。

 

客とのあいだにできた赤ちゃんは、就職活動に邪魔だったのか。それとも“アイドルの追っかけ”の足手まといだったのか。何のための美容整形なのか。被告人質問を傍聴しても、その答えは判然としなかった。

 

 

求刑は7年

 

本当に赤ちゃんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」最終意見陳述で北井被告は涙ながらに「謝罪」の言葉を口にした。弁護士は「彼女は明後日24歳の誕生日を迎えます。

 

親子の溝を埋めるための時間を、ずっと続けられる判決をください」と情状酌量を訴えた。

 

弁護士が口にした「誕生日」。一方、その「誕生日」に、わずか43分間で、この世を去った1人の赤ちゃんの命はもう戻ることはない。求刑は懲役7年。殺人と死体遺棄の量刑にしては“軽く”感じられるが・・・。

判決は9月24日に言い渡される。

 

 

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